今月の休診日のお知らせ

今月の休診日のお知らせ

今月は定休日(日曜・木曜・祝日)に加えて、9月23日(水)を休診とさせていただきます。

従いまして、

9月20日(定休日)・21日(祝日)・22日(祝日)・23日(休診)・24日(定休日)の5日間が連続して休診となります。

患者さまにはご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようお願いいたします。

歯並びと歯の寿命の関係

「8020運動」という言葉を見たり聞いたりしたことはありますか?これは、「80歳になっても20本以上自分の歯を残そう」という運動です。自分の歯が20本以上あれば、食生活にほぼ不自由することなく食事を楽しんでいただけます。そのためにはご自身の歯を失わないようにしなければいけませんが、歯の寿命と歯並びは深い関係があります。

歯を失う主な原因は、虫歯と歯周病

成人の方の歯の本数は、親知らずを除くと上下左右合わせて28本です。乳歯から永久歯に生え変わった歯は、体の健康を維持する「食べる」という非常に大切な機能を持つことになります。年齢を重ねていくにつれ、口腔機能は少しずつ衰えていきますが、お手入れ次第で十分歯の寿命を延ばすことができます。実際、80歳を過ぎた方でも20本以上ご自身の歯が残っている方はたくさんいらっしゃいますが、残念ながらそれまでに歯をたくさん失う方が多いのが実情です。

その歯を失う主な原因とは、虫歯と歯周病です。どちらに感染しやすいかはお口の中の細菌の数にもよりますが、どちらも磨き残しが原因で起こります。磨き残しがプラークとなり、虫歯菌が多い場合は虫歯菌が集まって酸を出し、歯周病原菌が多い場合は毒素を出して口腔内のトラブルを引き起こします。

そしてこれら歯を失うプラークの蓄積の原因の一つに、「歯並びの悪さ」があるのです。

歯並びの悪さが歯の寿命に影響する

歯の健康を維持するために欠かせないのが、毎日のブラッシングです。お口の中に残る食べかすを歯ブラシやフロスなどできれいに取り除くことでプラークの形成を抑制し、虫歯や歯周病トラブルを低下させることは、お口の健康維持の基本であることはよく知られています。しかしどんなにブラッシングを頑張っても、デコボコした歯並びではどうしても磨き残しが出てしまいます。その結果プラークが蓄積し、虫歯や歯周病が発症しやすく、歯を失うリスクが高くなってしまいます。

また、実際に8020を達成された方々についての調査の結果でも、Ⅰ級咬合関係(前後的に上下の噛み合わせのずれがない状態)の歯並びのよい方が比較的多く見られることが分かっています。この理由はおそらく、バランスの良い噛み合わせでは、咬合の負荷が偏りにくいですが、バランスの悪い噛み合わせでは、ある一部の歯に対して咬合の負荷が大きくかかり続けて、結果的に歯の早期喪失を招くためと考えられます。

生涯ご自身の歯で食事を楽しんでいただくためには

ご紹介したように、歯並びと歯の寿命は深い関連性があることがわかっています。歯は失ってはじめてその大切さを痛感するものです。歯並びの悪さにお悩みの方は、見た目のコンプレックスばかり意識がいってしまいますが、ブラッシング不足や咬合圧の偏りによる歯の喪失という、より深刻な事態を招くリスクが高くなります。ご自身の歯を長持ちさせ、生涯ご自身の歯で食事を楽しむために、歯並びにお悩みの方はいちどかかりつけの歯科医院にご相談することをお勧めします。

歯並びと口呼吸の関係

ヒトの呼吸は、本来鼻で行います。ところが最近では、口で呼吸をする「口呼吸(こうこきゅう)」をする方が増えています。口呼吸は体の健康に影響を与えるだけでなく、歯並びにも影響を与えると言われています。これはいったいどういうことなのでしょうか。

なぜ口呼吸が悪いのか

私たちが毎日無意識で行っている呼吸は、鼻で行います。鼻には、細菌やウイルス、ホコリなどが体内へ入り込まないようにする役割があります。

ところが慢性的な鼻づまりなどが原因で鼻で呼吸ができなくなると、口で呼吸を行ってしまいます。口で呼吸をすると、ウイルスや細菌、ホコリなどが直接体内に入り込んでしまいます。その結果、のどの粘膜を直接刺激したり、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなってしまいます。

また口呼吸はお口の健康にも影響しています。お口の中は常に唾液で潤っており、細菌の繁殖を抑える役割を負っていますが、口で呼吸をすることによってお口の中が乾燥し、細菌が増殖してしまいます。その結果虫歯や歯周病になるリスクが高まります。また口臭や歯の着色の原因にもなり、エチケット面においてもマイナスイメージを与えてしまうなど、口呼吸を行うことは体とお口の健康にとって悪影響しかありません。

口呼吸が与える歯並びへの影響について

小さなお子さんの歯並びの形成にも口呼吸が関わっていると考えられています。その大きな理由は、舌の位置です。舌は本来、上顎の前歯の裏側のくぼみに先端が付いた状態で収まっています。舌がこの位置にあることで唇の周りをはじめとした筋肉とのバランスがとれるため上顎の歯列が上手く広がって成長していきます。

ところが口呼吸をしていると、自然と舌が下方に下がります。この状態のまま過ごすと、唇の周りの筋肉とのバランスがとれず、上顎の歯列も上手く広がらないためガタガタの歯並びになったり、出っ歯や開咬になってしまいます。

歯並びを整える治療よりも、まずは口呼吸をやめることが先

口呼吸はデメリットばかりで、良いことは何一つありません。お口の健康に関しても害ばかり与えてしまうため、まずは口呼吸をやめることから始める必要があります。

口呼吸になる原因は様々ですが、その多くは鼻や喉の疾患にあります。原因に応じた治療を行い、鼻で呼吸ができるように改善しましょう。

そのうえで矯正治療を行うと、歯並びとともにお口の健康を維持しやすくなると考えられます。

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