「口腔機能低下症」という言葉を耳にされたことはありますか?
「口腔機能低下症」は文字通りお口の様々な機能が低下した状態のことで、検査を行って診断される疾患名です。これは加齢だけでなく疾患や障害が原因のものも含まれます。
ご自身で気付きやすい口腔機能低下症を疑う症状として以下のようなものがあります。
● 硬いものが食べにくくなった
● 食事の時にむせる
● 飲み込みにくくなった
● 食べこぼしをするようになった
● 滑舌が悪くなった
● 口が乾く など
口の中だけの問題と考えられるかもしれませんが、口腔機能の低下により要介護となるリスクや死亡リスクが上昇するという研究結果も発表されており、口腔機能の低下は全身の健康を維持するために無視できない問題です。
また、60代では60%以上の方が口腔機能低下症になっているというデータもあります。
まだ若いから、自覚症状がないからと言って油断はできません。
65歳以上の方については、口腔機能低下症の検査や機能訓練を保険で行うことができます。
機能が低下する前に、早めに現状を把握し、適切な訓練を行うことで「口腔機能低下症」を予防することをおすすめします。
お口や全身の健康維持のため、ぜひお早めに歯科医院でご相談ください。