歯の生え変わりで注意すべきこと

歯の生え変わりで注意すべきこと

乳歯が抜けて永久歯に生え変わる時期になると、歯並びが気になり始めるのではないでしょうか。整った歯並びは口元を清潔に見せてくれるだけでなく、お口の健康維持にも大いに影響します。永久歯の歯並びに大きく影響するのが、歯の生え変わりです。では歯の生え変わりの時期にはどのようなことに注意しなければいけないのでしょうか。

乳歯列期から生え変わりの時期の間で気を付けるべきこととは?

≪乳歯の虫歯≫

乳歯は永久歯が生えることで役目を終えます。しかし乳歯が虫歯になると、後から生えてくる永久歯列に影響が出ることがあります。永久歯が生える時期よりも早くに虫歯で乳歯を失ってしまうと、抜けた両隣の歯が傾斜して永久歯が生えるスペースを狭くしてしまいます。その結果永久歯が正しい位置に収まらず、ガタガタの歯並びになってしまったり、永久歯が生えてこられなくなる(埋伏する)ことがあります。

また乳歯が虫歯になることで、後から生えてくる永久歯も虫歯のリスクが高くなる可能性があります。さらに、乳歯の虫歯がひどくなって歯根の先まで炎症が広がると、生えてくる前の永久歯にダメージを与えてしまう場合もあります。このように、乳歯の虫歯は次に生えてくる永久歯や歯列に悪影響を及ぼす可能性が高いため注意が必要です。

≪生えかけの永久歯≫

第一大臼歯(6歳臼歯)と、その奥の第二大臼歯(12歳臼歯)は乳歯がなく、永久歯が直接生えてきます。そのため生えかけの段階では歯肉が歯を覆い、歯と歯肉の間に汚れが溜まりやすくなります。汚れが溜まると細菌感染を起こし、歯肉が腫れたり出血が見られることがあります。歯磨きをしっかりと行い、できるだけ汚れを溜めないようにすることが大切です。

また生えたばかりの永久歯はエナメル質がまだ弱く、虫歯になりやすい状態です。生えたばかりの永久歯が虫歯にならないよう、しっかり歯磨きをして気を付けて過ごさなければいけません。

≪指しゃぶりなどの癖≫

指しゃぶりを長い期間行うと、前歯が前方へ傾き、出っ歯や開咬になる可能性があります。また舌を前方へ突き出すような癖も、歯を前方に押しやってしまうため、出っ歯や開咬になりやすくなります。生え変わりの時期にこのような癖がある場合には永久歯の歯並びに影響が出てきます。

乳歯の時期からケアをきちんと行うことが大切

「乳歯は抜けてしまうから」とケアをおろそかにすると、後から生えてくる永久歯に悪影響を与えてしまいます。健康で美しい永久歯列を手に入れるためには、乳歯の時期から継続した適切なケアが欠かせません。乳歯を大切にできるかどうかが、永久歯列の状態に強く影響してきます。

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