美しい口元の条件

美しい口元の条件

「美しい口元とは?」と聞かれたら、どのような口元をイメージしますか?整った歯並び、芸能人のように白く輝く歯・・・。美しい口元は清潔感に溢れ、相手に好印象を与えます。このように、口元の美しさはその人の印象を作り出す、大変重要な因子です。では美しい口の条件にはどのようなものがあるのでしょうか。

「美しい口元」の条件とは?

人が「美しい」と思う口元は、ただ単に歯並びが良いというだけではありません。正面から見た唇と歯並びとのバランスや横から見た「横顔の美しさ」も、美しい口元の条件のひとつなのです。周りの人が「美しい口元」と感じるのは、どのような条件なのでしょうか。

・スマイルライン・・・スマイルラインとは、微笑んだときにできる、上の前歯の先端を結んだラインを言います。正面から見たときに、このラインが下唇のラインに沿って緩やかなカーブを描いていると美しく見えます。理想的なスマイルラインは、美しい口元の基本です。

・Eライン(エステティックライン)・・・Eラインとは、横から見たときの鼻と顎の先端を結んだラインを言います。理想的なEラインの基準は、「上下の唇がEラインに触れず、少し後ろに位置する」状態と言われています。

スマイルラインとEラインの調和が取れている口元は、理想の口元と横顔と言えます。

「美しい横顔」のもうひとつの条件「鼻唇角」

美しい口元と横画の基準であるスマイルラインとEラインの他にもうひとつ、美しい横顔を構成する条件があります。それは「鼻唇角」という、横から見たときの鼻と唇のなす角度です。横から見たときの「鼻の先端から鼻の付け根までのライン」と「鼻の付け根から上唇までのライン」の角度のことを言います。日本人の理想的な鼻唇角は90度~100度と言われています。日本人の場合、欧米人と骨格が違うため理想とする鼻唇角の角度は欧米人とは若干異なります。

歯並びの悪さや不正咬合は、口元の美しさを低下させてしまいます

ガタガタの歯並びや出っ歯、受け口などの不正咬合は、笑ったときのスマイルラインや横から見たEラインの基準から大きく外れてしまいます。また、歯並びそのものは悪くなくとも、笑ったときに上の歯ぐきがたくさん見える「ガミースマイル」なども、審美要素を低下させてしまいます。

矯正治療では、歯並びや不正咬合を治療するだけでなく、美しい口元と横顔のバランスを考えなければいけません。そのために、矯正治療開始前には検査を行って、歯並びやかみ合わせだけでなく、口元や横顔のバランスを加味した治療計画を立てる必要があります。骨格などの問題がある場合は、完璧に理想的な状態にすることが難しいこともありますが、出来る限り基準値へ近づけるように計画を立てます。また口周りの筋肉を鍛え、全体的なバランスを取ることも、美しい口元を作り出すために必要となります。

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