マウスピース型矯正装置(インビザライン)

マウスピース型矯正装置(インビザライン)

数ある矯正治療の中に、透明なマウスピースをはめて歯並びを整える方法があります。今回は、マウスピース型矯正装置のひとつである「インビザライン」についてご紹介します。

マウスピース型矯正装置「インビザライン」とは?

従来の矯正治療では、歯にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かし、歯並びを整えますが、マウスピース矯正とは、マウスピースを交換しながら歯並びを治していく治療法です。マウスピース矯正にはいくつかの種類がありますが、最近ではアメリカが発症の地である「インビザライン」というマウスピース矯正が主流となっています。

インビザラインとは、米アライン・テクノロジー社が作製するマウスピース型矯正装置のことで、80を超える諸外国で導入されていると言われています。日本でもインビザラインを取り入れている歯科医院が増えてきています。

インビザラインのメリット

インビサラインに限らず、マウスピース矯正全体に言えるメリットは、「透明で目立たないこと」「取り外し式で食事や歯磨きに困らないこと」です。これに加えてインビザラインでの大きなメリットは、「歯型取りが一度で済むこと」そして「クリンチェックという独自のソフトを使って歯の動きをシュミレーションし、最終的な歯並びが目で確認できること」です。この二つの特徴は他のマウスピース矯正にはなく、インビザライン独自のメリットと言えます。

アライナーと呼ばれるインビザラインのマウスピースを作製するために歯型を取りますが、一般的な印象材を使うのではなく、光学スキャンを使って歯型を取ります。そのため吐き気を感じることもほとんどありません。採取したデータは米国アライン社に送られ、アライナーが数十枚作製されます。患者さんは「こんなに多くのアライナーがいちどに送られて。本当に歯並びが改善されるの?」とびっくりするかもしれませんが、これには理由があります。

と言うのも、アライン社独自の「クリンチェック」というソフトウェアを使って歯の動きシュミレーションし、計画した歯の動きに合わせて全てのアライナーを作製するためです。クリンチェックでは患者さんも一緒にモニターで歯の動きを確認し、最終的な歯並びを目で確認することができるため、矯正治療に対するモチベーションを保つことにも効果があります。

このように、インビサラインは他のマウスピース矯正にはない独自のシステムがあり、このことが大きなメリットであると言えます。

インビザラインのデメリット

では逆にインビザラインのデメリットはどこにあるのでしょうか。それは、全ての症例に対応できないかもしれないということです。抜歯を伴うケースや難症例と診断されたケースでは、インビザラインでは対応できないこともあり、この場合はワイヤー矯正となってしまいます。中には難症例でもインビザラインで対応できることもありますが、高度な技術と見識を持った歯科医師でないと難しいことがあります。

インビサラインでの治療を検討している場合、歯科医院選びが重要

インビザラインは他のマウスピース矯正にはない優れた特徴を持つ治療法です。インビザラインでの矯正治療を考えている方は、歯科医院選びがポイントになります。インビザラインでの症例が多い歯科医院や認定医や専門医の資格をもった歯科医師がいる歯科医院を選ぶことが、スムーズな治療に繋がるでしょう。

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