カラーゴムで矯正装置をデコレーション

カラーゴムで矯正装置をデコレーション

矯正装置が目立つのがイヤという声が多い反面、カラーゴムという矯正用のゴムを使って矯正装置を可愛らしくデコレーションして矯正期間を楽しむ人もいらっしゃいます。今回はこのカラーゴムに注目してお話を進めてまいります。

カラーゴムとは?

一般的なメタルブラケットを使ったワイヤー矯正は、歯にブラケットを装着してそこへワイヤーを通し、歯を少しずつ動かします。その際に、ブラケットにワイヤーを固定するために周りにモジュールと呼ばれるゴムが使われています。

このモジュールをカラフルで可愛らしいカラーモジュールに変えることで、矯正治療をファッションのように楽しむことができます。カラーモジュールは一般的にはカラーゴムと呼ばれており、海外ではよく見られる光景ですが、日本ではまだそれほど浸透していないようです。

カラーゴムにすることでどのようなメリットがあるのか?

矯正治療は「目立ってしまうからイヤ」とネガティブに捉えがちな傾向が強いです。しかしカラーゴムを付けることで、ファッションのような感覚で矯正をおしゃれとして楽しむことができます。よりポジティブな気分で、おしゃれを楽しみながら歯並びをキレイにしていくことで、矯正治療中も楽しく過ごすことができます。

例えばイベントや、ネイルの色に合わせてカラーゴムを変えたりと、色々な楽しみ方があります。

またカラーゴムは汚れが目立ちにくいというメリットもあります。一般的な白や透明のゴムは、毎日の飲食で汚れや着色が目立ってしまいます。これは色を吸収しやすいというゴムの特徴であり、飲食物の内容によっては次の受診日までにかなり汚くなってしまうこともあります。カラーゴムは特に色の濃いものであれば着色や汚れが目立ちにくいため、その点もカラーゴムのメリットと言えます。

カラフルで可愛いカラーゴムで、おしゃれな矯正治療を!

おしゃれで可愛いカラーゴムですが、取り扱っていない歯科医院もあります。ご興味を持たれた方は、ご自身が通っている歯科医院でカラーゴムを取り扱っているかどうか、まず確認してみて下さい。

矯正装置を可愛らしくデコレーションすることで、ワイヤー矯正に対する抵抗も薄れてくるのではないでしょうか。

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療

インプラントと聞くと、まず思い浮かぶのが「失った歯の代わりとなる人工歯根」でしょう。しかし歯科用インプラントは人工歯根としてだけではなく、実は矯正治療でも使われるのです。今回は歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療(インプラント矯正)についてお話をします。

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療とは?

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療とは、「アンカースクリュー」という小さなネジを歯ぐきの骨に埋め込んで固定源とし、歯を動かす矯正治療法です。

矯正用のインプラントであるアンカースクリューは人工歯根のインプラント体とは形状や大きさが全く異なります。アンカースクリューはチタン製の小さなネジで、矯正治療が終了したら撤去します。

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療のメリット

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療は、従来のワイヤー矯正にはない大きなメリットを持ち合わせている治療法です。アンカースクリューを歯ぐきに埋め込むことで強固な固定源となるため、奥歯がしっかりと固定されたまま前歯を後方へ下げることが可能になります。つまり従来の矯正治療よりも大きく歯を後方へ動かすことができるのです。矯正用アンカースクリューを使うことで、奥歯も移動することが可能となるため、小臼歯の抜歯が回避できる可能性が高くなることも、メリットのひとつです。また歯をまとめて動かすことができるため、治療期間の短縮も期待できます。

そしてこの治療法では、外科手術でしか改善ができないと言われているガミースマイル(笑ったときに歯ぐきが多く見えること)も改善が可能と考えられています。外科手術は患者さんへの負担が大きいため、外科手術を回避できる可能性が高い歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療は、色々な可能性を秘めた治療法であると言えるでしょう。

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療のデメリット

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療のデメリットとしては、歯ぐきにアンカースクリューを埋め込まなくてはならないことです。と言っても、人工歯根のインプラントとは違い、時間も短く出血もほとんど起こりません。

その他のデメリットは、アンカースクリューの脱落や破損、アンカースクリュー周囲の炎症が起こる可能性などが挙げられます。

メリットが多い歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療

ワイヤー矯正やマウスピース矯正に比べると、歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療はそれほど一般的ではないかもしれません。しかし歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療は、他の矯正治療にはない様々なメリットがある治療法です。特に歯を大きく移動させられることは、他の矯正治療にはない大きな特徴であり、治療期間の短縮にも繋がると考えられます。

 

マウスピース型矯正装置(インビザライン)

数ある矯正治療の中に、透明なマウスピースをはめて歯並びを整える方法があります。今回は、マウスピース型矯正装置のひとつである「インビザライン」についてご紹介します。

マウスピース型矯正装置「インビザライン」とは?

従来の矯正治療では、歯にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かし、歯並びを整えますが、マウスピース矯正とは、マウスピースを交換しながら歯並びを治していく治療法です。マウスピース矯正にはいくつかの種類がありますが、最近ではアメリカが発症の地である「インビザライン」というマウスピース矯正が主流となっています。

インビザラインとは、米アライン・テクノロジー社が作製するマウスピース型矯正装置のことで、80を超える諸外国で導入されていると言われています。日本でもインビザラインを取り入れている歯科医院が増えてきています。

インビザラインのメリット

インビサラインに限らず、マウスピース矯正全体に言えるメリットは、「透明で目立たないこと」「取り外し式で食事や歯磨きに困らないこと」です。これに加えてインビザラインでの大きなメリットは、「歯型取りが一度で済むこと」そして「クリンチェックという独自のソフトを使って歯の動きをシュミレーションし、最終的な歯並びが目で確認できること」です。この二つの特徴は他のマウスピース矯正にはなく、インビザライン独自のメリットと言えます。

アライナーと呼ばれるインビザラインのマウスピースを作製するために歯型を取りますが、一般的な印象材を使うのではなく、光学スキャンを使って歯型を取ります。そのため吐き気を感じることもほとんどありません。採取したデータは米国アライン社に送られ、アライナーが数十枚作製されます。患者さんは「こんなに多くのアライナーがいちどに送られて。本当に歯並びが改善されるの?」とびっくりするかもしれませんが、これには理由があります。

と言うのも、アライン社独自の「クリンチェック」というソフトウェアを使って歯の動きシュミレーションし、計画した歯の動きに合わせて全てのアライナーを作製するためです。クリンチェックでは患者さんも一緒にモニターで歯の動きを確認し、最終的な歯並びを目で確認することができるため、矯正治療に対するモチベーションを保つことにも効果があります。

このように、インビサラインは他のマウスピース矯正にはない独自のシステムがあり、このことが大きなメリットであると言えます。

インビザラインのデメリット

では逆にインビザラインのデメリットはどこにあるのでしょうか。それは、全ての症例に対応できないかもしれないということです。抜歯を伴うケースや難症例と診断されたケースでは、インビザラインでは対応できないこともあり、この場合はワイヤー矯正となってしまいます。中には難症例でもインビザラインで対応できることもありますが、高度な技術と見識を持った歯科医師でないと難しいことがあります。

インビサラインでの治療を検討している場合、歯科医院選びが重要

インビザラインは他のマウスピース矯正にはない優れた特徴を持つ治療法です。インビザラインでの矯正治療を考えている方は、歯科医院選びがポイントになります。インビザラインでの症例が多い歯科医院や認定医や専門医の資格をもった歯科医師がいる歯科医院を選ぶことが、スムーズな治療に繋がるでしょう。

白いワイヤー矯正

矯正治療おいて最もオーソドックスなワイヤー矯正は、お口を開けたときにすごく目立ってしまうため、矯正治療を躊躇する方もいらっしゃるでしょう。今回は金属色ではなく、白いワイヤーを使った目立ちにくい矯正治療をご紹介します。

目立たないワイヤー矯正とは?

ブラケットとワイヤーを使ったワイヤー矯正は、ほぼ全ての症例に対して効果を発揮し、開咬など難しいケースなどにも幅広く対応することができる治療法です。

しかしワイヤー矯正は装置が金属でできているメタルブラケットおよびメタルワイヤーが標準となるため、お口を開けたときに大変目立ってしまいます。そのため歯並びを治したくても矯正治療をしたくない、という声もよく聞かれます。

白いワイヤーを使った矯正治療について

「周りに目立つことなく矯正治療がしたい」。このようにお考えの方が思い浮かぶのは、透明なマウスピース矯正かもしれません。確かにマウスピース矯正は目立たず歯並びを整えることができることから人気を集めています。しかし、マウスピース矯正はワイヤー矯正より適用範囲が狭く、症例によってはマウスピースで治すことが難しい場合もあります。そこでご紹介するのが、白く目立たないワイヤー(ホワイトワイヤー)を使った矯正治療です。最近では審美面を考慮し、白や透明のブラケットやワイヤーを使ったワイヤー矯正が増えています。ホワイトワイヤーは、メタルワイヤーに白いコーティングをしているため、従来の装置のように目立つことはなくなります。

ホワイトワイヤーの長所

ホワイトワイヤーの長所は、なんといっても目立たずに矯正治療ができるところです。ホワイトワイヤーは近くで見てもほとんど目立たず、周囲から矯正治療を行っていることがほとんどわかりません。メタルブラケットとメタルワイヤーによる矯正治療のデメリットがそのままメリットになると言っても良いでしょう。また汚れにくい素材のため、着色の心配もほとんどありません。

ホワイトワイヤーの短所

ホワイトワイヤーのデメリットは、メタルブラケットおよびメタルワイヤーと比べると費用が高くなることです。またホワイトワイヤーはワイヤー自体が白いわけではなく、メタルワイヤーを白くコーティングしたものです。そのため歯磨きや強い摩擦、刺激によりコーティングが剥げてしまうことがあります。透明なマウスピースと比べると、やや装置が目立ってしまうため、どちらかといえば「目立ちにくい」装置だと言うべきかもしれません。

そして従来のワイヤー矯正と同じく、歯磨きがし辛いため虫歯などになりやすいこともデメリットのひとつです。

従来の装置に躊躇している方へ

メタルブラケットは確かに装置が目立ってしまうため、躊躇してしまうのも無理はありません。しかしご紹介した目立ちにくいホワイトワイヤーを使ったワイヤー矯正ならそのような悩みを軽減することができます。特に接客業や人前に出る方、矯正装置が目立つことが嫌な方は、いちど相談してみて下さい。

ワイヤー矯正装置

矯正治療には色々な治療法があります。今回は、矯正治療の中でも最もオーソドックスな治療法であるワイヤー矯正をご紹介します。

ワイヤー矯正について

ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな器具を取り付け、そこへワイヤーを通して歯を少しずつ動かしながら歯並びを整える治療法です。矯正治療と言えば、歯にギラギラした装置が付いているのを思い浮かべる方がほとんどだと思います。それほどワイヤー矯正は昔から行われている、最もオーソドックスな治療法です。

ワイヤー矯正では歯の表面にブラケットを付けてワイヤーを通し、ワイヤーの特性を利用して歯に力を加えながら歯を少しずつ動かします。1カ月に一度の来院時にワイヤーの形や太さ、素材などを調整しながら歯の動きを微調整していきます。

なおガタガタの歯並びの方が初めて矯正装置を付けたときは、ワイヤーも曲がった状態です。これは歯に合わせてブラケットを付け、そこにワイヤーを通しているためです。歯が動いてくると次第にワイヤーも真っすぐになってくるため、最初に「ワイヤーがこんなに曲がってても大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、心配ありません。

ワイヤー矯正の治療期間は、上下にブラケットとワイヤーを装着した場合、およそ1~3年程度です。

ワイヤー矯正の長所

ワイヤー矯正の長所は、あらゆる症例に対応できることです。歯並びの乱れはもちろん、マウスピース矯正では治すのが難しいような症例でも、ワイヤー矯正なら対応が可能です。特に開咬など難しい症例でも、ワイヤー矯正できちんと治すことができます。ほぼ全ての症例において効果を発揮する治療法だと言えます。

また抜歯を伴うケースも、マウスピース矯正よりもワイヤー矯正のほうが適用範囲が広いため、抜歯が必要な場合、ワイヤー矯正が選択肢となることが多いです。

ワイヤー矯正の短所

あらゆる症例に対応できるワイヤー矯正ですが、装置が金属のため非常に目立ってしまうことが大きな短所です。このため矯正治療を躊躇する方も少なくありません。特に接客業など人前に出る仕事をしている方にとっては大きなデメリットとなります。

またワイヤーが通っているため歯磨きがし辛く、汚れが残って虫歯や歯肉炎などが起きやすくなることも短所のひとつです。ワイヤー矯正は固定式のため、どうしても装置周りに汚れが付きやすくなってしまいます。そのためマウスピース矯正よりも虫歯リスクが高くなってしまいます。装置が唇や歯ぐきに当たって口内炎になることもしばしばあります。

ワイヤー矯正の特徴を理解しておきましょう

成人や永久歯が生えそろった方の矯正治療では、ワイヤー矯正が第一選択肢となることがほとんどです。また抜歯を伴うケースやマウスピース矯正では治療が難しい場合も、ワイヤー矯正で治療を進めていくことになります。最もオーソドックスな治療法ですが、デメリットも存在するためワイヤー矯正の特徴をよく理解しておくことがスムーズに治療を進めていくためのポイントとなるでしょう。

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